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空き家に残された仏壇はどうする?処分方法や注意点を解説

ご両親が亡くなられた後、空き家に残された仏壇の処遇に悩まれる方は多くいらっしゃいます。
仏壇は、故人やご先祖様を祀る大切な存在であるため、その取り扱いには慎重な対応が求められます。

この記事では、空き家に残された仏壇の対処方法として、自宅で引き取る場合と処分する場合の選択肢や、処分手順、さらには注意点について詳しく解説いたします。
空き家の仏壇問題を解決し、円滑な供養を実現するための参考にしてください。


空き家に残された仏壇の対処方法


空き家に残された仏壇の対処方法は、大きく分けて「自宅で引き取る」と「処分する」の2つがあります。
それぞれのメリット・デメリットを考慮し、ご家族で十分に話し合った上で判断することが大切です。

自宅で引き取る


自宅に仏壇を引き取る方法は、日常生活の中で故人やご先祖様に触れ合う機会を持つことができるため、精神的な安心感を得られるメリットがあります。

メリット


● 故人やご先祖様に日々向き合えるため、供養が身近に感じられます。

● ご先祖様の教えや思い出を継承しやすく、家族の絆が深まります。

デメリット


● 仏壇を設置するためには、十分なスペースが必要です。特に現代の住宅はスペースが限られている場合が多いため、部屋のレイアウトに影響を及ぼす可能性があります。

● インテリアとの調和を考えると、仏壇のデザインが住まいの雰囲気に合わない場合もあります。

空き家の仏壇を処分する


一方、仏壇を処分する選択肢もあります。
処分することで、スペースの有効活用が可能になる一方、供養の手続きや処分費用が発生する点に注意が必要です。

メリット


● 仏壇が不要なスペースを有効に活用できるため、住環境の改善が図れます。

● 処分費用がかかるものの、維持管理の手間や老朽化によるリスクを回避できます。

デメリット


● 仏壇に込められた故人への思いを断ち切る決断となるため、家族間で意見が分かれる可能性があります。

空き家の仏壇を処分する方法


仏壇を処分する際は、まず「魂抜き」や「閉眼供養」※ といった儀式を行い、仏壇に宿る魂を抜く必要があります。
以下に、処分の具体的な方法を5つご紹介いたします。

※宗旨宗派により呼び方は異なります

お寺に引き取ってもらう


菩提寺様によっては、閉眼供養後の仏壇の引き取りを行っている場合もあります。

【 ワンポイントアドバイス 】
事前に菩提寺様に問い合わせ、引き取り可能かどうかを確認しましょう。

仏具店に引き取ってもらう


一部の仏具店は、仏壇の引き取りおよび閉眼供養のサービスを提供しております。

【 ワンポイントアドバイス 】
仏壇によっては、買い取りも可能な場合があるため、複数の店舗に問い合わせると良いでしょう。

自治体に回収を依頼する


閉眼供養を済ませた仏壇は、一般的な粗大ゴミとして自治体に回収してもらうことも可能です。

【 ワンポイントアドバイス 】
お住まいの自治体のルールや回収日程を確認の上、手続きを進めてください。小さな仏壇は、燃えるゴミとして扱われる場合もあります。

業者に処分を依頼する


仏壇の処分を専門に扱う業者に依頼する方法もあります。

【 ワンポイントアドバイス 】
処分前の閉眼供養から引き取り、リサイクルまで一貫して対応している業者を選ぶと安心です。

リサイクルショップに買い取ってもらう


特に、古美術的な価値が認められる仏壇の場合、リサイクルショップや古美術商に買い取ってもらえることがあります。

【 ワンポイントアドバイス 】
状態やデザインにより、買い取り価格が変動するため、複数の業者に査定を依頼すると良いでしょう。

空き家の仏壇を処分する際の注意点


仏壇の処分にあたっては、以下の点に十分注意してください。

家族・親戚との事前確認


仏壇は家族の歴史や思い出が詰まった大切な品です。
一人の判断で処分を決めるのではなく、家族や親戚と十分に話し合い、納得のいく方法を選ぶことが大切です。

宗旨・宗派のルールの確認


仏壇の処分方法は宗旨や宗派によって異なります。
地域や宗旨宗派によっては魂抜きや閉眼供養の必要がない場合もあります。
自分たちの宗旨・宗派に沿った手続きが求められるため、菩提寺様や仏具店、宗教関係の専門家に相談することをおすすめします。

仏壇の内部の確認


仏壇の中には、位牌のほか、貴重な書類や遺品が保管されている場合があります。
処分前に必ず内部を確認し、必要なものは取り出すようにしましょう。
仏壇によっては隠し引き出しなどもあるため、念入りなチェックが必要です。

自分に合った仏壇の対処方法を選ぶ


空き家に残された仏壇の処分方法は、ご家庭の事情や仏壇の状態によって異なります。
以下のポイントを踏まえて、ご自身に合った方法をお選びください。

自宅で引き取るか処分するか

引き取りの場合は、スペースの確保やインテリアとの調和を考慮する必要があります。
処分する場合は、閉眼供養などの手続きや処分費用が発生するため、事前にコストとメリットを比較しましょう。

小型仏壇への買い替え

大型の仏壇を処分し、代わりに小型の仏壇に買い替える方法もあります。
これにより、スペースの有効活用と費用面でのメリットが期待できます。

業者や専門家への相談

仏壇の処分は一人で判断するのが難しい場合もあります。
複数の業者に見積もりを依頼したり、信頼できる専門家のアドバイスを受けることで、最適な選択が可能となります。

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